回折
音の通り道に壁などの障害物があっても、音はまわり込んで進みます。
例えば、Aさんの正面に壁があり、壁の向こう側にBさんがいた場合、ふたりの声は壁をまわりこんで、お互いの耳に届きます。
ただし、壁が音を遮るため、声は小さくなります。
反射
音は、何もない空気中では直進しますが、物体の表面に当たると、それと同じ角度で反射します。
やまびこ(こだま)は、反射によるものです。
なお、室内で壁・床・天井にぶつかって返ってくる音のことを「反響音」といいます。
度における速さ
音の速さは、温度によって変わります。
音が伝わるスピードは、温度が高いと速くなり、温度が低いと遅くなります。
屈折
音は、異なる物質の境界面にぶつかると、屈折します。
例えば、音の速さは空気の温度によって変わるため、温度の違う空気は、音にとって異なる物質とみなすことができます。
高温から低温の空気へと音が進む場合、地面が冷たい夜間のほうが、昼間に比べて、音が遠くまで届きやすくなります(図参照)。
夜のほうがよく音が聞こえるのは、周囲が静かになるのと同時に、このような屈折の性質があるからです。
吸収
音(の大きさ)は、柔らかい素材のものにぶつかると、エネルギーを吸収されて、小さくなります。
一部の防音対策には、この性質を利用します。
干渉
2つの音は干渉して、お互いに強めあったり、弱めあったりします。
例えば、同じ性質の2つの音を同時に聞くと、聞く位置によって、1つだけの音の場合よりも大きく聞こえたり、小さく聞こえたりします。