ペットの防音対策


ペットの飼い主として気になるのが、ペットの鳴き声や足音の大きさ。知らない間にご近所迷惑になっていないか不安になることもあるでしょう。
ペット可の集合住宅で防音対策が施されていたり、周囲に理解のある人たちが住んでいればまだ安心ですが、それでも完全に騒音トラブルを起こさない、という保証はありません。


自分のペットの鳴き声・足音は平気でも、他の飼い主さんのペットの吠え癖は気になる、という方もいらっしゃいます。
また、ある一室の大型犬の声に反応して近隣の飼い犬も吠え始め、マンション自体が犬の合唱コンクールになることもあります。


飼い主とペットが快適で幸せに暮らすために、防音対策は大切です。
小型のペットであれば本格的な防音工事など必要ありませんが、大きな声の大型ペットの場合は壁・床・天井・ドア・窓などを通じて鳴き声や足音が広がるため、1か所ではなく部屋の全体的な防音対策が必要となります。

オーディオルームを作る3つの防音ポイント

ペットの鳴き声は、壁や窓などを通過して隣人の耳まで届きます。
壁の防音対策として手軽なのは、まず吸音シートです。簡単に施工でき、原状復帰も簡単なため、賃貸物件にも有効です。

また、窓に遮音カーテンをつけるのも良いでしょう。ただし、密閉性の低いものでは音が漏れてしまう恐れがあります。
遮音カーテンはさまざまな商品が発売されており、ほとんど効果が得られない商品もあるため、きちんとリサーチしてから購入するようにしましょう(特に、安価な商品には注意が必要です)。

さらに高い防音効果を求める場合は、「内窓」をつけると良いでしょう。
一枚の普通の窓を防音サッシに変更するより、内側に防音サッシを追加したほうが、効果が高まります。
また、二重窓になれば、気密性も高くなり断熱効果も期待できます。夏も冬もエアコンの効率が上がるため、ペットにも優しくエコ対策にも繋がります。工事も約1時間程度で設置できますし、工事費込みで約4~5万円の料金で済みます。

足音の対策:床の防音

ペットが部屋中を走り回ったり、ベッドやソファ、テーブル椅子など高いところから飛び降りたりすると、階下に大きな音が響くことがあります。
鳴き声と違って、足音や着地音などは何の音なのか正体が把握しづらいため、階下の住人は不快に感じやすくなります。
特に、1匹ではなく、たくさんの犬・猫を飼っている場合は、その分、騒音が大きくなります。床の防音対策は、壁の防音以上に配慮したほうが良いでしょう。

床の防音対策で、お手軽で効果的なのは、遮音カーペットを敷くことです。厚みがあるカーペットなら防音性も高まると同時に、ペットの足の滑り止めにも繋がります。

また、小型犬や猫などの軽い足音ならジョイントマットやコルクマットが効果的です。厚みや大きさ、カラーなど種類も豊富で、インテリア性にも優れています。
お値段も手軽で簡単に設置できるので、導入しやすいでしょう。
ただし、体重を乗せてジャンプ着地するような重量衝撃音まで完全に消すことはできません。できるだけ騒音を抑えるために、防音カーペット等と一緒に併用して使うなど、工夫することをオススメします。
また、これまでは厚み1㎝が主流でしたが、最近では2倍の極厚タイプも発売されています。
当然、防音性やクッション性もアップしているので試す価値はあるでしょう。
いくら防音対策をしても、騒音を100%無くすことは難しいものです。
飼い犬に対しては、無駄に吠えないように「しつけ」をすることがいちばんの防音対策であり、最低限のマナーとなることを心得ておきましょう。