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低予算防音リフォーム

防音は、本格的な対策を施すとそれなりの費用がかかりますが、低予算でできる簡単な対策もあります。こちらのコンテンツでは、低予算でも施せる防音リフォームの種類をとポイントをご紹介します。

壁の防音

遮音シート+吸音ボード

壁の防音でもっとも簡単なのは、本棚やタンスなど大型家具を隣室に面する壁に配置することです。家具が音を遮って、防音の役割を果たします。また、TVやステレオなども、壁から1cm以上離して設置するといいでしょう。壁に伝わる振動が減少し、騒音が少なくなります。

より高い防音効果を得たい場合には、吸音材と遮音材を壁に貼る方法があります。
壁の防音の基本形は、「吸音材」+「遮音材」です。
どちらか一方だけでは充分な効果が得られないので、できるだけ両方を施しましょう。

例えば、樹脂製で音を跳ね返す「遮音シート」を貼り、その上に音のエネルギーを小さくする「吸音材」を貼ります。
吸音材には湿気に強いロックウール材や、断熱性も高いグラスウール材などがあります。


なお、遮音シートは、ハサミやカッターで切ることができ、タッカーや強力ボンドテープで貼れるので、ひとりでも作業できますが、たいへん重くてきちんと貼るのが難しいので注意が必要です。

最近は、遮音性と吸音性に優れ、簡単に貼れるワンタッチ式の防音パネル等もあります。
遮音材も吸音材もさまざまな製品がありますが、それぞれに特長があり、設置も大変です。
部屋の環境と目的に適した対策が大切なので、専門業者に相談・依頼することも考えておきましょう。

床の防音

防音カーペット

小さな子どもや犬・猫などペットが移動するときの足音や、食器類などを床に落としてしまったときなど、階下に伝わる音を軽減してくれるのが、防音カーペットです。
特に、集合住宅にお住いの家庭では必須ともいえる防音グッズです。


一般的なカーペットよりも厚みのある基布を使用し、裏面にマットやウレタンなどを張り合わせてあり、音をしっかり吸収します。
防音カーペットの下に、ジョイントマットやコルクマットを敷いて2枚重ねにすると、厚みが増して、より高い防音効果が得られます。

※ジョイントマット……主にEVA素材でできた四角形のマットを組み合わせて(ジョイントして)使う床用の敷物のこと


通常のラグカーペットよりもパイルの密度が濃く、長さがあるうえに、基布も厚いため、床への落下音や衝撃音などを吸収できます。

子どもやペットの足音や、食器類を床に落としたときの落下音など、日常的に生じる生活音の軽減につなげられます。だれでも簡単に設置でき、デザイン性も高く、おしゃれな製品も多いので、手軽に始められる防音対策といえるでしょう。


通常のラグカーペットよりもパイルの密度が濃く、長さがあるうえに、基布も厚いため、床への落下音や衝撃音などを吸収できます。

子どもやペットの足音や、食器類を床に落としたときの落下音など、日常的に生じる生活音の軽減につなげられます。だれでも簡単に設置でき、デザイン性も高く、おしゃれな製品も多いので、手軽に始められる防音対策といえるでしょう。

主に、表面が天然コルク、裏面がEVAクッション素材でできています。
床に何かが落ちた際の衝撃を、表面のコルクが受け止めて分散させ、裏地のEVAで和らげます。

このEVAのクッション素材が厚ければ厚いほど、防音効果も高まります。ただ、価格も上昇するうえに、部屋に敷いたときの本来の床との段差が大きくなり、ドアや家具の開閉に支障が出る恐れがあるので注意が必要です。また、粗雑に扱っているとコルクにクズを生じることもあります。
汚れたり、傷んだりした場合には一部分だけを簡単に交換できますし、はさみやカッターナイフで大きさを自由自在に揃えることができます。そのため、床を汚したり、傷つけたりしやすい小さなお子様やペットがいる家庭には、特にオススメです。

洗濯機や冷蔵庫の作動、ピアノやドラム演奏のペダル踏み、ダイエット運動、オーディオやホームシアター等の重低音などは、振動を伴って階下に音が響くため振動対策が必要になります。

防振マットは、厚手のウレタンやゴムで作られていて、振動を抑えることができます。防ぎたい音の目的に合った厚みや重さ、大きさ等の製品を選びましょう。

窓の防音

遮音(防音)カーテン

遮音カーテンは、生地の裏面に樹脂コーティングが施してあり、窓の外の話し声や子犬の鳴き声などが室内に侵入するのを防ぎます。
また、「防音」の他にも、「遮光」と「断熱」の効果があり、節電にも繋がる便利なアイテムです

なるべく厚めの素材を選び、隙間を作らないように設置するのが、効果を高めるポイントです。
ただし、これはあくまで騒音を「低減」させるものであり、完全に「遮断」するものではありません。
踏切の警報音や大型トラックの走行音、大型犬の鳴き声などの大きな音(声)にはあまり大きな効果が期待できないため、その場合は、二重サッシを施すといいでしょう。二重サッシと遮音カーテンを施した場合、たいへん高い防音効果を得られるようになります。

二重サッシ

二重サッシ(二重窓/内窓)とは、窓の内側にもう一つ新たな窓を付け加えたものをいいます。
サッシが二重になり、窓と窓の間にできる「防音空気層」によって、空気の振動が室内に伝わるのを防ぎます。
防音ガラスを強化するよりも防音効果が高く、工事も約1時間以内で済み、費用も抑えられるうえに、断熱性や結露防止効果にも優れています。
窓の防音としては、高い効果と機能性を備えた<最強の対策>と言っていいでしょう。
さまざまな防音ガラスと上手に組合せることができれば、その効果は抜群です。

※2枚の板ガラスを使用したペアガラス(複層ガラス)とはまったく別物です。 ※二重サッシが設置できない窓もありますので、ご注意ください。

まとめ 防音対策をお考えの方へ

今回ご紹介したいずれの方法は、比較的に低予算でできる防音方法です。カーペットやカーテンなどは、ご自身でも設置ができるかと思います。
ただしこれらの防音対策は簡易的に過ぎず、楽器演奏など大きな音を防ぐための防音工事としては浮上分です。
本格的な防音対策を施す場合には、やはり専門家による綿密な計算と知識が必要です。